「一隅(いちぐう)を照らす」とは、
最澄(さいちょう)さんの言葉です。最澄さんは、今から1300年くらい前の京都・比叡山のお坊さんです。遣唐使で今の中国にも行きました。
「一隅」とは、「片すみ」という意味。
「一隅を照らす」とは、「片すみの、誰も注目しない ような物事に、きちんと取り組む人こそ尊い人である。」という意味です。
わが花水ミニバスはチームで活動しています。選手一人ひとり、みんな違います。チームで活動するとき、試合のとき、練習のとき、移動のとき、今の自分がチームのために出来ることが何かあるはずです。なんでもいいのです。それを考えて、行動してみて欲しいです。
それが、誰にも見られない、褒められなくていいのです。むしろ、その方がいいかもしれません。
「一隅を照らす」とは、「ベストを尽くす」ということです。
自分の与えられた場所で、目標を達成するために、自分の出来ることを見つけて行動すること。
選手のみんなには、花水ミニを卒業して、これからどんな場所に行っても、そのチームのために、みんなのためになることを見つけて、考えて行動できる人になって欲しいと思います。
「一隅を照らす」。小学生には難しい言葉かもしれないけれど、日本人に伝わる言葉です。覚えていて欲しいし、いつか思い出して欲しいと思います。