2012年3月11日日曜日

団旗


 今日、ミニバスの役員さん、つまりお世話をしてくれるお母様たちと食事をする機会がありました。

 ミニバスチームに限った話しではありませんが、チームの団旗がそれぞれにあり、試合会場に入ると役員さんたちのはじめにする仕事は団旗を掲げることになっている。これは伝統となり、毎年すみやかに受け継がれていた。

 団旗にまつわるシキタリはそれぞれのチームにいろいろあると思います。県を代表する高校のチームでも団旗を忘れ試合会場に入り、それを見ていた顧問の先生が激怒して、試合の中心であるキャプテンと副キャプテンを学校まで団旗を取りに行かせたというエピソードも聞いています。もちろん試合には間に合わず、その先生は試合よりもそういうシキタリを重要視したわけだけれど、私には強くその先生の意思がわかるエピソードでした。

 今日聞いた話しは、団旗を担当した役員さんが「試合に負けると団旗を洗う」という話しだった。
 
 この話しを聞いたときには感動をしました。勝ち続けているときには洗わずに、負けたときに団旗を洗うのです。スポーツ選手や勝負事には選手もコーチも何かゲンを担ぎます。勝負を掛けた試合にはピンクのポロシャツを着るとか、このソックスをはくとか、この道順で駅まで行くとか、このドリンクを飲むとか、いろいろです。

 役員さんが負けたときに団旗を洗っていたなんて、選手もコーチ陣も知らないと思います。この話しを聞いたときに、あぁ役員さんたちも一緒に闘っていてくれているんだ!ととてもうれしい気持ちになりました。

 こういうコトを私は一番子どもたちに教えたいのです。
とても感動しました。試合に出る子も出ない子も、応援してくれている親も兄弟もみんな一緒に闘っているということを実感しましたね。

 スポーツっていいですよね。シンプルにそういうコトを分からせてくれます。どんなシーンでもこのようなコトはあると思います。スポーツが教えてくれた、感謝、謙虚、リスペクトの気持ちを忘れずに行きたいと思いました。
(文責:中島正雄)